本のこと日記

2008年10月の本のこと日記

2008.10.30 『葉桜の季節に君を想うということ』歌野 晶午

2004年版このミステリーがすごい!
2004本格ミステリベスト10
第57回日本推理作家協会賞受賞
第4回本格ミステリ大賞受賞


とにかくおもしろい!!!
スリルも、笑いも、じんわりとする場面も、すべてがバランスよくいい感じに散りばめられていてどんどん読み進んじゃいます!
各賞を総なめにしただけのことはあるなあと思って読んでいたのですが・・・

が・・・・・・・・・・・まさかまさかまさかまさか!
こんな展開だとは!
主人公は私立探偵。しかもけっこうチャランポランな暮らしぶり。当然、けっこう嘘つき、なのですが。。。
まさか読んでる私まで騙されていたとは最後の章に入るまでこれっぽっちも気づきませんでした。こりゃ一杯食わされたな、と!
それがまた痛快です。
読み終わるととてもきもちのいい風が吹き抜けていくような、そんな小説。二度三度と読み返したくなります。
いま、31歳の私が読んで、何十年後か・・・70歳の私もきっと読みたくなる、そんな本です。

2008.10.05 『気をつけ、礼』重松 清

「学校」「先生」という言葉に、何の思い出もない人はいないと思います。
いい思い出、思い出したくない思い出、昔はいやだったはずなのに今思うとキラキラ輝いている出来事・・・。
私にもたくさんあります。
私はアナウンサーになりたいなと思う前は数学の先生になりたかったのですが、それは中学のときに数学を教えてくださった「石橋先生」の影響です。数学が別に好きでも得意でもなんでもなかった私に数学の楽しさを教えてくれたのが石橋先生。数学の楽しさ、というより先生の授業が楽しくて楽しくて!そして、ただただ楽しいなと思っていただけなのに数学の成績が飛躍的に伸びました。中学生って単純^^;
それで「こんな先生になりたいな」と思ったのです。たぶん私に数学の才能があるわけではないのですが、それでも今でも「一番得意な科目は?」と聞かれれば「数学!」と答えてしまうほど、今でも数学が好きです。
石橋先生のおかげ。先生はいまどうされているのかしら?

重松清さんの「気をつけ、礼」は「先生」に関する短編集です。大嫌いだった先生も、大好きだった先生も、たくさん怒られた先生も、どうしても判りあえなかった先生も、もう亡くなられてしまった先生も、バカにしていたことを謝りたい先生も、大事なことをたくさん教えてくださった先生も。
どんな先生もみんな「先生」なんですよね。
文中の一文、「センセ、オトナにはなして先生がおらんのでしょう」――というセリフが妙に心に沁みました。



どの話も、胸の中の何かをチクチクを刺激して、ほろりとしてしまいます。
簡単にすぐに読めてしまう本なので、この秋の読書のお供に、ぜひぜひおすすめです!

(By ミッチョリーナ)

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