本のこと日記
2008年07月の本のこと日記
2008.07.28 『草枕』夏目 漱石
お馴染みのこの冒頭。
「山道を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」
この文章、大好きです。
なんだかわかんないけどなんかもうイヤッ!って時に、この文章を思い浮かべます。
そうなんだよな。あの漱石先生だって住みにくいと思ってたんだもん。パンピーの私は「兎角に」どころかムチャクチャ住みにくいよ。
で、この先がまたいい!
「住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。」
そうなんだよね。だから人間界はおもしろいんだよ、と思うわけです。
『草枕』、青年画家が旅先でのーんびりしながらあれこれ考え、芸術論を物々と唱えている話でした。なんだか志賀直哉の「城の崎にて」のような雰囲気。
ストーリーらしいストーリーが、無いわけじゃないけどあるわけでもなく。。。
でもところどころに、思わず気に入ってしまうすてきな言い回しや一文が出てきて、さすが漱石!と思わされます。
・・・・・・・・・かといってストーリーがあるわけでもないんだよなあ・・・。難しッ。
よく中高生の頃、読書感想文の課題になっていた「草枕」ですが・・・正直、当時課題に選ばなくてよかった・・・。難しくて無理。書けません。
この小説の深い意味を理解するには、中高生の私には早すぎ。今の私もまだまだ。もっと人生経験積んでから、かな。
(ミッチョリーナ)
